皆さんは、リフォームという言葉を何度か聞いたことがあると思いますが、リノベーションという言葉はあまり聞いたことがないと思います。リノベーションとは建物を建て替えすることなしに、その建物を新しい機能を持つものに再生することを言います。現在建っている建築物の中には、仕上げや設備機器は古くなっているけれども、建物の骨組みは問題ないものが数多くあります。これをうまく活用して再生できれば、地球環境への負担を軽減することができる上に建物の価値を上げることもできるので、リノベーションの役割は今後ますます大きくなっていきます。インテリア科では、このリノベーション工事の管理ができる人材の育成を目標にしています。
当校のインテリア科の特徴は、まず建築の基礎を学んでからインテリアに関する内容を学ぶという流れになっていることです。建築・インテリアの造形や設計製図の実習だけでなく、工具の使い方から始まって、実際に家屋を建て、その内装工事をする、あるいは造りつけの家具を製作するなど、住宅や店舗の施工に関する実習が多いことだといえます。施工に関する実習を数多く行うことにより、建築・インテリアの図面の意味を正しく理解できるようになるとともに、施工を行う上での要点を体得できます。“百聞は一見に如かず”です。なお、平成21年度の入学生より、当校インテリア科を卒業した場合、実務経験なしで二級建築士の受験資格を取得できます。
授業内容
インテリア科では、住居、商業施設、公共建築物などさまざまな建築物の内装に関する広範な知識や技術を基礎から体系的に学びます。
また2年次ではインテリア施工コース、インテリア施工管理コースに分かれ、選択科目を受講します。インテリア施工技術コースでは、建築内装の知識に加え、2年で就職することを考え、インテリアに特化した内容となっております。また建築施工管理コースでは応用課程への進学を前提に、インテリアの施工に必要な建築知識をより深く学びます。
また、両コースともに、幅広い知識を習得するとともに、実験・実習や総合制作実習等をとおして、実践的な技術力の習得を目指した教育訓練を行っています。
インテリア施工コース選択科目
コーディネート演習、インテリア計画Ⅱ、インテリア総合演習
インテリア施工管理コース選択科目
構造設計Ⅱ、建築設計実習Ⅲ、建築総合演習
造形実習
インテリアや建築における「かたち」を考えるために、家具・インテリア・建築のさまざまな演習を通してその基礎となる見方や考え方を学びます。さらに3次元の立体や空間を表現するための方法として、フリーハンドによるスケッチから各種の理論的な作図法までのドローイング技法及びスチレンボード等を使用した模型の製作方法を、課題をとおして学びます。

コンピュータ基礎実習
「基礎製図」で、建築内容を理解した上で手書きにより作成したスケッチから、CADを用いて図面作成し、CADによる図面作成能力を養います。建築物は、木造住宅および鉄筋コンクリート造事務所ビルです。CADソフトは、JW_CADとAuto cadを使用します。また、最後にはCGソフト(アドビ・イラストレーターなど)を用いてプレゼンテーション資料の作成方法を習得します。
インテリア施工実習
小さな木造家屋(約4坪)を実習場内に建てることをゴールとして、(1)手工具の取り扱い(2)継手、仕口の加工、(3)家屋を組上げる、(4)造作材の取り付け、(5)内装の下地を作る(床、壁、天井)の手順で工事を進めます。(3)までは、建築科と歩調は同じですが、(4)以降は建築科とは少しずつ違ってくるところで、インテリア科の施工実習の基本をなす実習です。目標は、家屋一軒の躯体を建てていく工程をひととおり経験することです。

建築材料実験
建物をつくるために必要なコンクリート材料、鉄骨・鉄筋材料、木質材料について、強度試験などの実験をとおしながら材料の特性を学びます。また、コンクリート材料については、セメントや骨材である砂利や砂などの調合のしかたや設計についても学びます。
インテリア加工実習
インテリア加工で学んだ、木工の基礎・家具構造の知識を生かし、簡単な家具製作を行います。

環境工学・環境工学実験
建築空間・室内空間を取り巻く環境について実験をとおして、総合的に測定し評価する手法を習得します。
測量実習
家を建てるとき、内装を施工するとき、敷地の大きさを測定したり、正しく工事が行われているか確認するためには測量の技術が必要です。
測量実習では測量機械の使用方法を学び、実際に学校の敷地や建物の測量を行います。
主な履修科目
専攻学科
デザイン概論、色彩学、インテリア計画、インテリア材料、構造力学Ⅱ、構造設計Ⅰ、インテリア加工、建築施工Ⅰ、建築施工Ⅱ、インテリア施工
専攻実技
建築材料実験、造形実習、建築設計実習Ⅰ、建築設計実習Ⅱ、建築設計実習Ⅲ、インテリア設計実習、インテリア加工実習、建築施工実習、インテリア施工実習、仕上実習、施工図実習、人間工学実、環境工学実験、建築測量実習、調査研究実習、総合制作実習、企業体験実習
選択科目
インテリア施工管理コース: 構造設計Ⅱ、建築設計実習Ⅲ、建築総合演習
インテリア施工技術コース: コーディネート演習、インテリア計画Ⅱ、インテリア総合演習
総合制作作品(専門課程)
ポップアップ・ファニチュア
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年 度 | 21年度 |
| 概 要 | “ポップアップ・ファニチュア”とは、ポップアップ・ブック(飛び出す絵本)にヒントをえた飛び出す家具という意味の造語である。単に折りたたみ構造を持つ家具とは違う、ポップアップの面白さを活かした家具を提案できないかと考えた。また、収納時-平面、使用時-立体となるような『軽い・薄い・丈夫』な家具をデザイン、製作することを目的とした。最終的には、ブックエンド・収納棚・椅子の三点の試作を完成させて。 | |
| 学 生 | 葛西 勇哉 | |
| 指導教員 | 和田 初美・坂元 愛士 |
左官の伝統工法としての土蔵壁の再現
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年 度 | 21年度 |
| 概 要 | 埼玉県川越市は蔵作りの町並みで有名である。この町並みを形作っている土蔵壁の再現を試みた。木造の軸組み(幅及び奥行き910mm、高さ1820mm)に竹小舞をかき、荒打ち、荒土塗り、中塗りの後、漆喰磨き仕上げを施して土蔵壁を製作した。外側は大壁、内側は真壁仕様であり、最終的な土造壁の厚みは約110mmとなった。完成には大変な時間を要したが、日本の気候にあった優れた伝統工法を体験することができた。完成した土蔵壁について、その凹凸度や直角度などを測定して今回の作業の出来栄えを評価した。 | |
| 学 生 | 宮川 千尋 | |
| 指導教員 | 小笠原 和彦 |
小平市周辺の模型~模型を用いた開拓当初の小平市の再現~
![]() モデルは、小平市 市報2010年元旦号で紹介されています |
年 度 | 21年度 |
| 概 要 | 小平市は市制施工50周年を迎えるに当たり、魅力ある郷土を後世に伝える手段として資料調査・整理と関連史料の収集をしながら、歴史を正確に記録するための市史編纂作業を行なっています。市史編纂委員の方から記念事業の一つに小平市の開拓当初の模型制作があることを聞き、現在通っている大学校の土地等の時代背景にも興味も有り、建築やインテリアの勉強や市民にも役立つと思い縮尺模型の制作をしました。 | |
| 学 生 | 岡本 龍、佐山 勇太 | |
| 指導教員 | 加島 守 |
小学生を対象とした簡易ログハウスキットの製作
![]() 完成後は市内の小学校で教材として活用されています |
年 度 | 21年度 |
| 概 要 | 組み立てやすいミニログハウスを設計し、キット化を行いました。小学生と一緒にログハウスを組み立てることにより、小学生が“ものづくりの楽しさ”を学ぶことができます。本教材は小学生の理科離れ防止を図る実物大の教材となります。本キットの制作前後では、小学生の家づくりに対する視点が大きく変化いたしました。 | |
| 学 生 | 生永 真彩、大浦 真弥 須藤 香織、山本 伊織 |
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| 指導教員 | 小川 和彦 |
主な就職先
タクトホーム(株)、(株)ミネルバ、BC工房(株)、(株)綜合デザイン、(株)白水社、(株)イリア、茜設計コンサルタント、(株)設計工房ATC-1、大京リアルド、YKK AP(株)、(株)ソエジマ 他
卒業生の声
当校で“ものづくり”の実践力を身につけて巣立った卒業生からの声です。










