校長挨拶

校長 近久 武美







北海道職業能力開発大学校
校長 近久 武美
北海道大学 名誉教授・工学博士

時代が変わりつつあります。ひと昔前までは市場の大きさに比べて生産力がそれほど高くなかったために競争も穏やかで、高い給料と雇用がほぼ約束されていました。ところが生産技術の進展に伴い、少ない労働力で大量に商品を生産し、低価格を競うような時代になってしまいました。日本が豊かで落ち着いた国であり続けるためには、価格競争ではなく、質の高い商品を少量生産し、それを高額で販売するようなビジネスモデルがこれから必要です。そのためには、優れたビジョンと柔軟性を持ったリーダーに加えて、実践的な技術力を備えた人材が不可欠です。

北海道職業能力開発大学校は技術人材育成を目的として、厚生労働省により全国に設立された10校のひとつです。一般の文部科学省による工科系大学と異なるのは、工学的知識に加えて、実験・実習により多くの時間を割き、高度な技能・技術力を習得できるカリキュラムを用意していることです。特に実習用の設備が大学に比べて極めて充実しており、少人数制による技術習得に重点が置かれています。このような明確な教育プログラムによって育成された人材は、多くの企業から高い評価をいただいており、毎年、ほぼ100%の就職率を達成しています。

北海道職業能力開発大学校において、若い皆さんにものづくりの喜びを知っていただき、技術立国日本の要的人材になっていただくことを期待しています。